3Dスキャン計測サービス
サンスイでは、さまざまなお客様のご要望に応えるべく、3Dレーザースキャナーを使用したさまざまな3Dスキャン計測サービスを行っております。屋内・屋外において人の手では計測することが難しい建築物の外観や複雑な構造物、製造ラインやサプライ施設、大型部品などの3Dデータを取得することができます。
正確でわかりやすい3Dスキャン計測
3Dスキャン計測サービスは、レーザー光を立体物に照射し、その反射光量の測定から3次元幾何情報を取得します。
従来の測量機での「単点」での計測・測量と違い、非接触、短時間で3次元形状測定できることが特徴です。
1秒間に数千~数十万点の情報を高速・高精度に取得できるため、対象物を「面」的に計測でき、図化やモデリングはもちろん、既設プラントの3D-CAD化、建造物の3Dデジタル管理、建設現場の進捗管理、リバースエンジニアリングなど、様々な分野に適用できます。また図面が存在しない重要文化財、歴史的建造物などの修繕に必要な情報も、極めて正確に3Dドキュメント化することが可能です。
3Dスキャン計測導入のメリット
現場での作業時間を大幅に短縮
3Dスキャン計測の大きなメリットは、従来の建物内の計測方法に比べ、データ取得の工数が格段に短縮される点です。
観測する密度や範囲によって計測時間は異なりますが、1つの観測点につき、およそ20〜30分で完了します。
複雑な配管を伴う箇所や、複数の装置がある機械室は人力のみでの計測は多大な時間がかかりますが、3Dレーザースキャナーを用いることで現場状況を丸ごとデータとして残せるため、計測時間の短縮・計測忘れ防止や作業間違い防止にも役立ちます。
高い安全性
対象物に直接触れること無く計測できるため、高所作業なども不要になり現場での安全性が向上します。
工場・プラント・設備を3次元データ管理
取得した座標データを使用し、対象物の3次元形状をソフトウェア上で再現します。これにより、施設内の状況や、設備の形状を机上で詳細に確認することが可能です。
レイアウト検討
点群データ内の設備を自由自在に移動させ、レイアウト検討を行います。他の点群データ内の設備を持ってくることもできるため、工場のライン移設検討等に有効です。
干渉チェック
点群データ内で3次元形状データ(STLデータ)を設定ルートに沿って移動させ、干渉チェックを行います。設備の搬出入ルートを3次元で動的に検討することが可能です。
寸法測定
点群データ上で寸法測定を行います。
点群データがあれば、測定のために現場へ足を運ぶ必要もなく、高所の測定のために足場を組むこともありません。また、実物では測定の難しい個所も点群データ上であれば可能です。
CAD化
工場内の配管、床・壁・柱等の躯体、鋼材のCADを点群データ上に作成します。その他、自由曲面を含む設備等の箇所は一度STLファイルで出力し、モデリングソフトウェアでCAD化します。
3次元データの活用
3次元データを用途に応じた情報処理を行うことにより、幅広い分野で活用されています。
建築・都市開発 図面のない構造物の実測及び設計データの作成。公共施設、区画整理・宅地開発などの開発事業における3D設計。
歴史的建築物や重要文化財 寺や神社、城などの現況を3Dデータで保管。補修やVRを利用した 文化財の新たな展示方法に活用。
地形計測 水害の浸水高や浸水範囲のシミュレーション。急傾斜地・崩壊危険区域など立ち入りが困難な場所の調査や計測。
設備・プラントメンテナンス
図面のないプラント施設の計測及び図面化。現況計測から2D・3Dデータを作成。
棚卸し計測
鉱物資源など計測が難しいものの体積の算出。
橋梁・橋桁
図面のない橋梁の3Dデータの作成。
耐震補強設計用2D図面の作成。
サンスイでは、計測だけではなく、計測データを活用した
付加価値の高いサービスをご提供いたします。
3次元レーザー計測で得られた3DデータをそのままVR化することができます。建築物などの3DモデルをVR化し、実際に建物の中に入って実寸大の建物の間取りを確認することも容易になり、社内やクライアントとのイメージ共有を促進するなど、コミュニケーションを円滑にすることが可能となります。
対象物を様々な角度から撮影、数千〜数万枚の写真から3Dオブジェクトを生成するフォトグラメトリ。様々な角度で見れるため、観光・建築や災害調査、GAMEやVRやARに自在に活用できます。
●FARO Focus Laser Scanner:数分で任意の環境や対象物の正確で完全かつ写実的な3D画像を作成します。
●VIVE Focus 3:4K解像度で次のレベルの没入感を実現するVRヘッドマウントディスプレイ。
デジタルとリアルの融合で新たな価値を
近年、デジタル技術を駆使した新たなビジネスモデルが多く展開されおり、こうしたビジネスモデルの変化に対して、競争力を維持するためにDX(デジタルトランスフォーメーション)の積極的な推進は急務だと言われています。
データとデジタル技術を活用することは、工業のみに限らず商業や観光業にも利用価値は広がっています。
例えば、「観光DX」とはデジタルデータの取得と自在な活用を通して、より魅力的で価値ある旅行体験を具現化し、観光ビジネスをさらに発展させる取り組みです。
ツアーやショッピングなどリアルとデジタルを掛け合わせた双方向のオンラインツアーのような新しいビジネスモデルの動きがさらに加速していきます。
拡大するVRの活用領域
マーケティングとデザインの可視化
あらゆる角度とスケールからコンセプトを可視化し、活発な顧客とのやり取りをデザインしたバーチャルイベントでリーチを最大化します。
セラピー&リハビリテーション
リモート診断、認知療法から怪我のリハビリまで、ヘルスケアにおけるVRの無限の可能性があります。
学習と教育
VR体験を通じて、学習と教育をより楽しく、便利で魅力的なものにします。
ロケーション体験
美術館、コンサートホール、テーマパークをVRの空間で楽しむことができます。
トレーニング
適切なスキルセットを効果的に習得させます。コストを削減し、トレーニングプログラムの質を向上させます。